マルコ・ポーロ空港からベネチア本島への移動ルートについては、バスでローマ広場に向かうルートと、アリラグーナを利用して海路で入るルートを両方検討していたが、乗り換えの無い方で、ということでアリラグーナに決定。ところが空港でアリラグーナのチケットを買うことができない。たらい回しにされてしまう。結局桟橋まで行って、そこでチケットを買うことにした。理由としては、ベネチア本島を巡っているヴァポレットと、空港直行便は会社が違うので、取り扱っているチケット売り場が違うのが原因だった。

9:20過ぎのアリラグーナ・ローズラインに乗り、ベネチア本島に向かう。
予想はしていたが、冬のベネチアは寒い。40分ほどヴァポレットに乗り、サン・ザッカリア駅に到着。2年ぶりのベネチア上陸を果たした。
サン・ザッカリア駅からホテルまで、サンマルコ広場を経由していくが、この間に初の
ツイキャスを実施。高岡さんからこまめなレスが入り、中継していて楽しい。

そうこうしているうちにホテルに到着。今回のホテルの名は「
アンバサドール・トレ・ローズ」。入ろうとしたら鍵がかかっていて焦る。呼び鈴を鳴らし、まごまごしていると、中から片言の日本語が出来る女性スタッフが出てきた。彼女はイラネさんといい、チェックインまでの仲介をしてくれた。因みにアンバサドール・トレ・ローズではチェックイン業務が出来ず、近くの別のホテルでチェックインを行った。周囲にあるホテルの窓口をそこでやっているようだ。また朝食はその隣にあるバールで行うとの事。これまで2回の旅行とは違う様相だった。
滞在期間は3日しかないので、とりあえず行動を起こす。
まずは
ベニスカードの入手と、フィリッピ書店への訪問だ。再びイラネさんにベニスカードがどこで買えるか、と聞いたところ、ヴァポレットの発券所で買えるとのことだったので、サンマルコ駅のチケット売り場に行ってみると、インフォメーションで買ってくれとのこと。インフォメーションは売り場から15メートルくらいのところにあったので、早速行ってみる。カードはプラスチックカードのようなものを想像していたのだが、紙のチケットでちょっと拍子抜け。交通と教会、美術館を周遊できるカードを買ったのだが、1/1は美術館は皆休みになるので気をつけて、とアドバイスを貰った。であれば、今日明日で美術館も回らなくてはいけない。
まずはサンマルコ広場にある、
コッレール美術館に行くことにする。
すでにARIA漫画ではでに吹き飛ばしてしまったりしている美術館だ。
日本からだと資料がなかなか手に入らず、本編作画でも結構ごまかしてしまっているので、これを機会にきちんと見ておこうと思った。
ベネチアに関するよもやまな展示という印象だったが、ビジュアル的には結構映える美術館だった。
いくつもある大きな地球儀と天球儀が、この美術館を印象づけるアイテムかも。

続いて
フィリッピ書店に向かう。彼の似顔を書いた色紙と、蒔絵のマウスパッドをお土産に、店に入った。去年NHKで見たときとはまた大きく髪型が変わっていた。とりあえずこっちのことを覚えていないので、iPhoneの写真を見せ、色紙を手渡した。色紙は喜んでもらえたが、蒔絵のマウスパッドは同様のシリーズを他の人も持ってきてたらしく、僕のは3枚目だった。とにかく日本人が来るんだよー、という話ばかりだった(イタリア語しかフィリッピさんはできないので話がなんとなくしか通じない)ので、こちらもまた会えてうれしい、という会話に終始してしまった。本を2冊買って書店を後にした。お土産にとチョコレートを貰った。

リアルト橋付近のリストランテ「フロリダ」で昼食のカルボナーラを摂る。激ウマ。外で食べているので、飯は旨いが寒い。ヒーターが設置してあるが、頭上が暖かいばかりで下は寒い。

ベネチアの街を歩いていて感じるのは、不況はこの街も直撃したんだなということ。ベネチアはすごい裏通りでも店が平気で営業していたりするが、ときどきそうした裏通りに空きテナントが散見されていた。前に来た時はリーマンショック前だったと言うこともあるが、ちょっと気になった。
サンマルコからリアルトまでの繁華街は、クリスマス装飾が施され、きらきらと非常に明るい。楽しげなヨーロッパの雰囲気だ。
またサンマルコ広場には明日の大晦日イベントのために特設ステージが組まれている。タイムスケジュールの書かれた看板も出ている。今から楽しみだ。
あと前回宿泊して非常に印象の良かった、
ホテル・ディアナが改装中だった。そりゃ予約できないわな。次は新しくなったディアナに泊まれるといいなあと思った。(後で調べたら冬季休業らしい)
宿に戻り、夕食まで軽く2時間ほど睡眠。前夜の事があるので、こまめな体力の回復が必要。
6時に目が覚め、夕食に向かう。まずは前回行ってとても美味しかった居酒屋ド・モーリに行ってみよう、ということでリアルトに向かう。日が落ちて場所に戸惑い、ようやくド・モーリを見つけたら、目の前で閉店のドアが閉められてしまった。何故!まだ7時前なのに!どうやら「ド・モーリ」はこれで正月休みに入ってしまったらしく、その後毎日出かけてみたが、全く開いている様子は無かった。仕方なく篠さんの
「ヴェネツィア・カフェ&バーカロでめぐる12の迷宮路地散歩」を頼りに、近くにあった「
ダ・ピント」に行き、パスタを食べた。美味しかったのだが、ちょっと大味。

僕の右隣の席にドイツ人の夫婦?がいて、ちょっとした会話を繰り広げた。

紙ナプキンを使った落書き合戦。向こうが僕の横顔を描いて渡してきたので、逆にこっちも彼女の横顔を描いて渡したら「Oh,Japanese Manga!」と返してきた。目の描き方が漫画っぽい、とのこと。まあそうかな。

そこからリアルトを経由し、ホテルに戻る。途中サンマルコ広場に寄って見ると、大鐘楼に雪の結晶が降るライティングが施されていて、非常に綺麗だった。粋だぜベネチア。明日のイベントも楽しみだ。
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